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貯水槽の衛生管理

貯水槽とは、水を貯める施設・設備のことです。上水道用水のほか工業用水、防火用水などの用途があります。受水槽・高置水槽(高架水槽)・圧力水槽に大別されます。

水を貯めておく貯水槽が汚いとどうでしょうか?せっかくのきれいな水が汚れてしまいます。きちんと貯水槽の清掃をしていない場合、錆がたまって赤水の原因になったり、異臭や水の味に影響が出てきます。
現在は法律により1年に1度の貯水槽清掃が義務付けられています。

定期的な貯水槽清掃と水槽の点検・水質検査で安全な飲料水を供給しましょう。

水道の種類

給水栓を開いて出てくる水道水は、すべて水道局等の水道事業体が責任を持ってくれ
るものと思っている人が多いのですが、実は水道にも色々な種類があります。
水を供給する対象となる人口(給水人口)の規模や供給先等により次のように分類されています。
水道事業:一般の需要に応じて水道により水を供給する事業をいう

  1. 水道(事業)
    給水人口が5001人以上の水道で、都道府県の水道局の水道や市営水道のように給水人口の多い水道をいう。
  2. 簡易水道
    給水人口が101人以上5000人以下の水道で、町営や村営等の水道に多い。
  3. 専用水道
    寄宿舎、社宅、療養所、養老施設等の自家用の水道で、101人以上の特定の人に供給する水道をいう。
  4. 簡易専用水道
    水道事業者から供給を受ける水のみを水源とする水道で、受水槽の有効容量が10㎥を超えるものをいい、給水人口には関係ない。
    この種の水道は、ビル、マンション、アパート等に多く、責任はビル等の所有者、管理者になり、(1)、(2)、(3)の水道事業体では責任をもたない水道である。
  5. その他の水道
    東京都のように、簡易専用水道以下(受水槽有効容量10㎥以下)の規模の水道を、小規模受水槽設置要綱によって管理指導を行っているところがある。
    この場合の責任者は所有者になる。

給水方式

水道の給水方式の主なものは次のようなものです。

  1. 直結給水方式
    水道本管から給水管を分岐して、敷地内や建築物内に引き込み、水道の圧力を利用して給水する方式で、従来は1~2階程度までのものにこの方式が使われています。
    この方式における給水栓から出てくる水質については、水道事業体が責任者です。
  2. 増圧直結給水方式
    配水本管の圧力を高圧にするか、または増圧ポンプを用いて4~5階まで直接給水する方式です。この方式は比較的小規模な建物を対象としており、一般に水道メーターの口径が50㎜以下の建物に適用されています。
  3. 受水槽式給水方式
    主として3階建て以上の高層住宅やビル等の給水に用いられる方式で、水道の水を受水槽に貯水してから建築物内に供給するものです。この水をポンプで屋上などの高置水槽に汲み上げ、落差による圧力を利用して各階に給水する方式、圧力水槽を用いる方式、及びポンプ直送方式などがあります。
    この方式は受水槽に水がある間は断水することはありませんが、水道事業体から給水されている水が受水槽に入れられた時点で汚染されることがあり、設備や水質は建築物の所有者や管理者の責任となります。

トラブル事例・解決策

事例1)大学での給水不足
発生状況:大学の入学試験日で、休憩時間中に便所の水が出なくなった。
原因:調査結果

  1. 試験場となった校舎は、普段は学生数の少ない校舎であった。
  2. 大便器には、節水型フラッシュバルブを使用していた。
  3. 高置水槽の水が空になるのに20分足らずであり、2台目の揚水ポンプが追掛運転に入ったのは便所を使用しはじめてから15分程度であった。

再発防止策:

  1. ポンプ発停制御用電極棒を調整する。
  2. 高置水槽の容量を増す。
  3. 揚水能力をアップする。
  4. 「多数の人間が利用する建物」に関しては、頻度の少ないセレモニ-時等について設備対応を考慮する。

 

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